最終更新日 2022/06/05

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107話 新素材での新武器試作品

12月20日(金曜日)

新素材を見つけてから、3日経過し、その間、物理型とバランス型の武器を、
新素材を使って作っていた。

物理型

内蔵されている魔宝石に、敵から吸収した魔力を蓄積。

その蓄積した魔力を、自分がイメージした武器形態で開放し、大技を出す事が出来る。

それと、自分の魔力を魔宝石に蓄積する事も可能で、複数回大技を出せるが、
蓄積スピードが、徐々に落ちて行く。

あとは、いつも通りに、魔法陣などで強化。


バランス型

物理型の武器をメインにして、変形武器とした。

銃での大技と、物理武器での大技、どちらも選べるが、
使わなかった方の魔力は霧散する。

こちらも、いつも通りに、魔法陣などで強化。

そして、現在、カイトパーティーと第四エリアボスの領域手前に来ている。

「おー!やっと、第五エリアに行けるぜ!」

「カイト!ボスを倒してからよ。
コーヤさんも、言っていたけど、試作品で上手く行くか分からないんだから。」

「オリエ。コーヤが作ったんだ。それは、大丈夫だろう。」

「まぁ。僕は、ここでのんびり、みんなの動きを観察させて貰うよ。」

「ああ!コーヤ!勝利を見せてやる!」

「ははは(苦笑)今日のカイトは、何を言ってもダメらしいね。

でも、コーヤ君。カイトの話だと、一人分の試作品と言っていたけど、
5人分用意してもらって大丈夫かい?」

ライアさんが、気になっているようだ。

「大丈夫ですよ。カイトからメンバーが使っている武器については聞いていますから。

ただ、申し訳ないですが、杖と弓に関しては、以前の武器に強化しただけになってしまって。

こちらも、色々と実験したかったんですけどね。(苦笑)」

「え!?という事は、杖と弓も同じ方法が使えると?」

「ええ。可能性がありますね。

それが出来れば、魔力伝導率が上がって、威力も上がるかも知れません。」

「そう。それは、今後の楽しみにして。今日は、カイトとライアに頑張ってもらうわ。」

この後、戦いを開始した。

カイトSIDE:

序盤・中盤と連携技を駆使して、エリアボスから体力を削って行く。

「オリエ!敵は、体力4割だ。何かして来そうか!?」

「今は大丈夫そうよ。アカネちゃんから聞いたけど、1割切るくらいまでは、大丈夫だって。」

「良し!じゃぁ。敵が大技出す前に倒すぞ!」

「(メンバー)おー!!!」

終盤

「ふう。あともう少しで体力が2割になるか。ここまで、出来たのは初めてだ。」

「本当だよね!弓もすごく使いやすいし、技が出しやすい!」

「私も同じ意見ね。あ!大技来るわよ!ライア!」

「了解!防壁!」

ライアが、防壁を発動すると、パーティーの周りに石壁が出現し、
数秒遅れて、ボスの大技が発動し、石壁に大ダメージが入り、消滅してしまう。

しかし、目隠しを目的とした行動なため、石壁の後ろには、カイト達はいなかった。

エリアボスが大技を出し終わったタイミングで、裏に廻ったカイト達は一斉攻撃を開始。

攻撃の勢いに逆らう事が出来ずに、体力を減らしていき、2分程で力尽きてしまう。

第四エリアボス撃破が表示されると、カイトは右腕を空へと突き出す。

「よっしゃぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!!」

「ふうう。本当に勝てたわね。」

「ああ。僕が使った大盾も、重さが軽減されているし、今までよりも威力が強かった。
なにより、使っていて、気持ちよかったな。

この武器なら、第五エリアでも、良いところまで行くかも知れないな。」

「ほんとう♪ほんとう♪さて、コーヤさんのところに戻ろうよ。
第五エリアはその後でも良いでしょ、オリエ?」

「そうね。カイト。戻るわ。」

コーヤSIDE:

「おめでとう。」

僕は、カイト達が戻って来ると祝福した。

「おー!ありがとう!やっと、第五エリアに行けるぜ!」

「冷水を浴びせる様で悪いんだけど、敵から吸収した魔力使った?」

この様に聞くと、カイト達は「あ。」という感じになり、みんな苦笑する事になった。

「あー、すまん!忘れていた!」

カイトらしい。

「ははは(苦笑)私も最後には、すっかり忘れていたわ。」

オリエさんでも冷静ではいられなかったか。

「うん。わたしも攻撃がさくさくって当たるし、体力削れるしで楽しくなっちゃって・・・。」

ユニさんは、らしいのかな?

この後、ライアさんとシルフェさんも弁明した。

「まぁ。最後以外は、良い結果が出たから、テストとしては合格かな。
あとは、改良出来ればするって感じで、微調整すれば良いかな。」

「コーヤ、本当にすまん。
そこでだ、5月のゴールデンウィークに、壁が崩れた中に、ダンジョンがあって、
最下層には、第四エリアボス程ではないが、強い敵がいる。

だから、その敵でテストさせてくれ。」

「そうね。あの敵なら、テストに適していると思うわ。」

「ちなみに、座標は分かる?」

「はい!大体の位置なら覚えているよ!」

ユニさんが、大まかに位置を覚えていたので、ドローンで見てもらって、
探して、転移札で移動した。

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